<感想>
私は、今回のインド旅行で多くのことを感じ、学ぶことができたと思います。インドでのカースト制度・・・貧民に生まれた子供たちの行く末・・・手足をなくし物乞いをする人々・・・これを目の当たりにすることで、自分がいかに恵まれているのかを感じました。今では、日本人に生まれてきたということだけで、すばらしい宝物をいただいて生まれてきた気がします。日本には、どの国よりも優れた社会保障制度があります。また、教育制度もあります。しかし、物があふれ、すばらしい制度が整う現在の日本において、失われつつあるもの、そして貧しいものがあるといわれます。
インドのマザーテレサの言葉に「物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。日本の皆さん、豊かさの中に貧しさを忘れないでください。」というメッセージがあります。
日本人は、自分の努力次第で、夢を実現する充分なチャンスと可能性を持てる環境にあります。そして、この恵まれた環境にいる私たちだからこそ、できることはたくさんあると思います。
日本は2015年、3・4人に一人は高齢者という少子高齢化社会をどう乗り切るか・・・という大きな課題を抱えています。社会保障制度に頼らない、一人ひとりの健康増進への取り組みはこれを支える上で重要になってくると思います。
物がありふれ、制度が整い、当たり前になりがちなこの恵まれた環境の中に、常に原点に立ち戻り、感謝の心を忘れないよう、自分の心身の共鳴と調和を体得できるYogaはこれからもっともっと重要になってくると私は痛感しています。
日本総合ヨガ普及協会
準指導師 園田真弓(鹿児島在住) |