時間治療　　体内の時計がガン治療などの医療を変える！

こんな情報を見つけました！

体は本来「答え」を持っているのですね！下記をお読みください。

◆いま「時間治療」が画期的な効果を上げ、注目されている（NHK　クローズアップ現代　より）

“からだの時計”が医療を変える。治療に用いる薬は従来と全く同じで、ただ使う時間を変える。それだけで、がん患者の生存期間の延長や、関節リウマチのつらい痛みや腫れがおさまるなどの効果が上がっている。背景にあるのは、細胞の中で時計のように働く「時計遺伝子」の研究の進歩。時計遺伝子は全身の細胞にあり、その働きをコントロールしていることが分かってきた。夜勤など不規則な生活によって時計遺伝子の働きが狂うと、がんやうつ病などの病気のリスクが高まることも見えてきた。

◆横浜市立大学附属病院消化器肝移植外科部長　遠藤格先生のお話もお伝えしておきます。

消化器・肝移植外科チームに専門スタッフ４０人を抱える横浜市立大学附属病院では、　手術不可能と言われた末期肝臓ガンが患者の体内時計に合わせて行う時間治療により、８０％手術可能な状態になりました。

横浜市立大学附属病院に入院した斎田陽一さん（５９歳）は肝臓にガンが見つかりましたが、以前は全身投与の抗ガン剤治療の副作用で吐き気や　食欲不振に悩まされたものの、副作用がほとんどない時間治療のおかげで吐き気や倦怠感もなく食欲旺盛そのものでした。

通常の抗ガン剤治療は一定量を２４時間投与し続け、ガン細胞だけでなく正常細胞も

攻撃してしまうため副作用が出ますが、横浜市立大学附属病院が行う肝臓ガンの

時間治療は、抗ガン剤投与量を正常細胞の活動量が少ない午前４時に最大になるよう

設定でき、抗ガン剤が正常細胞を攻撃せずガン細胞のみを攻撃できるのがメリットで、

投与時間も午後１０時～午前１０時の１２時間で抗ガン剤を通常量の１.５倍投与できます。

遠藤格先生の話では、時間治療で３割の人のガン細胞が消失したとのことです。

※時間治療は肝臓ガンのみ、転移がない場合など条件がある。

◆患者の声

がん患者

「いままでとは明らかに違う。一番よかったような気はします。」

激しい痛みに襲われる関節リウマチ

時間治療を行ったところ、4割以上の患者で腫れや痛みが治まりました。

リウマチ患者

「痛みもだいぶラクになってきました。」

時間治療は、細胞の中で時計のように働く時計遺伝子の性質を分析、医療に応用したものです。

さらに、この研究は病気の予防にも生かされようとしています。

夜勤など不規則な生活をする人はがんや、うつ病、心筋梗塞などのリスクが高まることが見えてきました。

産業医科大学　河野公俊学長

「（不規則な生活で）がん細胞の増殖に良い環境が生まれる」

こうした健康のリスクは、ちょっとした工夫で予防できることも分かってきました。

「時間治療は、国内では横浜市立大学附属病院（大腸がんが肝臓に転移した場合）、

海外では大腸がん・食道がん・胃がん・すい臓がんで行われ、高血圧や喘息は

医療現場に既に普及、リウマチ・精神疾患・メタボリックシンドロームなどは

普及に向けて研究が進んでいる」

体内時計は体の中にある時計遺伝子の働きで動き、体内時計は様々な臓器の細胞にあり、

１日２４時間を計ることで睡眠・血圧・体温などをコントロールしています。

●時計遺伝子の種類

○脳の時計遺伝子…朝日を浴びることで時計遺伝子はリセットされる

○内臓の時計遺伝子…朝食を摂ることで時計遺伝子はリセットされる

●理想的な１日のリズム

○朝食は起床後２時間以内に摂る※タンパク質をしっかり摂る

○夕食は起床後１０～１２時間後に食べる