健康づくり・介護予防支援事業でヨガ指導 尼崎市
財団法人尼崎市スポーツ振興事業団様 http://www.aspf.or.jp/からの依頼で
尼崎市小田老人クラブ様へ「はじめてヨガ」を指導しました。(初めての方でも手軽にできる高齢者向けの簡単ヨガ)
参加人数:40名弱で 平均年齢75歳ぐらいの方々が集まってくださいました。
場 所:ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園) 地階 研修室
日時:2010年11月17日(水)
<カリキュラム>
☆準備運動
足首回し、座位での膝裏のばし、肩の上下運動と肩回し、座って手を上に上げた毛管運動
ご高齢ということもあり、膝の痛みなどで座れない人も多く、足を太ももの上に乗せるだけでも大変そうな方もいました。椅子があったので、痛みのあるかたは椅子に座ってまわしてもらうことにしました。
肩については、腕に痛みがあり「回すこと、手をあげること」自体、少し厳しい方もおられましたので、肩を上に引き上げたときにわざと緊張させ、吐きながら肩を下げて弛緩するという方法にしました。その後腕は下ろしたままで肩回し。呼吸を大切にしたかったので、「あー」と声を出しながらゆっくり下ろしてもらいました。
☆こころほぐし
顔ジャンケン
グー・チョキ・パーの顔を説明し、2人組みになって行いました。
かなり高齢の方が多く、もしかすると一人暮らしの方もいるかもしれないと思い、表情や声といったコミュニケーションツールを活性することに意味があるかもしれないという意図で行いました。勝った人は肩たたきか、背中さすりをしてもらえるようにゲーム感覚で。
いろんな顔をすることで顔の使わない筋肉をうごかすことにつながり、表情豊かなコミュニケーションがとれたと思います。
☆立位の運動
2種
つまさきだちは第二の心臓とも言われるふくらはぎを使う意図で行いましたが、膝が痛い人が多いので曲げ具合は痛みが出ないところまでとしました。
☆三角のポーズ
呼吸体操の準備として行いました。呼吸を止めないようにするために、こちらも「あー」の音で行いました。
☆腹式呼吸
シャバ・アーサナから手をお腹において、上下の動きを観察した後、わざとお腹を膨らませたりへこませたりして呼吸してもらいました。この後の呼吸体操に向けて、姿勢と呼吸と心の関係を話ました。
☆呼吸体操
動きと呼吸をあわせて、深い呼吸への誘導する。
☆英雄のポーズ
前後移動が無理なくできていたので、英雄のポーズにチャレンジしてみました。
☆足の左右の長短を修正
くるぶしの位置で長短を見て、短いほうの足を優しくゆする方法で行いました。
☆感想☆
想像以上にご高齢だったので、最初はかなり焦りました。長座になることも大変な方、足首をまわすこともつらそうにしている方に指導するのは正直初めてでしたので、様子を見ながら行いました。
指導で一番心がけたのは、がんばりすぎず、ここちよいよい感覚を見つけてもらうことでした。高齢の方は本当に熱心でまじめなので、先生の言うことをちゃんと聞いてそうしなければならないから、もしかすると痛みがあるのに無理をしてしまうかもしれないと思い、動きに幅を持たせたりゆっくり動かすようにしたり、顔はにっこりできるところまで、など言葉がけに気をつけました。あとは「人とのつながりの大切さ」ということで2人組みでの簡単なほぐしや顔ジャンケンなどを取り入れ、言語・非言語のコミュニケーションを図りました。
終了前に、参加者の皆さんの今のご気分をお伺いしたところ「リラックスー!」と言っていただけたので、嬉しい限りです。今回高齢者指導は初めてだったので緊張もしましたが参加者の皆さんの笑顔や、何気なく発する言葉に後押しされて、私も元気をもらうことができました。
よい経験をさせていただき、ありがとうございました。
山本ヨガ研究所 講師 能丸香織