yogaの聖地リシケシュでヨガ体験

Yogaの聖地リシケシュでヨガ体験

リシケシュはガンジス河を中心に広がる町で、多くの滞在型のヨガ・アシュラムがあり、1日体験から数ヶ月滞在して、ヨガ修行することができます。
世界的にYogaの聖地として知られるため、多くの欧米人ヨーギの姿もありました。「朝5:00起床、5:30~1時間の瞑想、7:00~1時間のヨガ体験後8:00に朝食・・・16:30~1時間のヨガ体験、18:00~1時間の瞑想、夕食・・・」といった、アシュラムごとに1日のスケジュールが決められており,Yoga漬けの生活を体感する事ができます。
また、インドでは聖なる河と崇められるガンジス河での沐浴も最高でした。心も体も清められ、すっきり☆

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インドの歴史・文化・制度

インドには多くの世界遺産や歴史的建造物、多くの代表的な神々が祭られるヒンドゥー寺院が多く健在し、信心深いインド人の国民性も感じることができました。

また、根強いカースト制度もあり、人が集まるこれらの場所には、学校にも行かず、物乞いをする多くの貧しい子供たちにあふれていました。

貧しい階級に生まれた子供たちは、この先、どんなに努力しても上の階級に行くことはできず、物乞いをして一生を過ごさないといけないとか・・・。また、足や手を失い、物乞いをされる方々もおりました。彼らは、「この先、物乞いをして生きていくために、同情を買いやすい様に・・・」などといった、両親の愛情ゆえに、切断されてしまったものもあると聞きました。

同じ地球上に生まれた、かわいい子供たちが、場所によっては、このような生き方しかできない実情と、それを見ても、うつむいて目を反らすことしかできない自分の無力さに、残念でしかたがありませんでした。

<感想>

私は、今回のインド旅行で多くのことを感じ、学ぶことができたと思います。インドでのカースト制度・・・貧民に生まれた子供たちの行く末・・・手足をなくし物乞いをする人々・・・これを目の当たりにすることで、自分がいかに恵まれているのかを感じました。今では、日本人に生まれてきたということだけで、すばらしい宝物をいただいて生まれてきた気がします。日本には、どの国よりも優れた社会保障制度があります。また、教育制度もあります。しかし、物があふれ、すばらしい制度が整う現在の日本において、失われつつあるもの、そして貧しいものがあるといわれます。

ンドのマザーテレサの言葉に「物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。日本の皆さん、豊かさの中に貧しさを忘れないでください。」というメッセージがあります。
日本人は、自分の努力次第で、夢を実現する充分なチャンスと可能性を持てる環境にあります。そして、この恵まれた環境にいる私たちだからこそ、できることはたくさんあると思います。

日本は2015年、3・4人に一人は高齢者という少子高齢化社会をどう乗り切るか・・・という大きな課題を抱えています。社会保障制度に頼らない、一人ひとりの健康増進への取り組みはこれを支える上で重要になってくると思います。

物がありふれ、制度が整い、当たり前になりがちなこの恵まれた環境の中に、常に原点に立ち戻り、感謝の心を忘れないよう、自分の心身の共鳴と調和を体得できるYogaはこれからもっともっと重要になってくると私は痛感しています。

日本総合ヨガ普及協会

準指導師 園田真弓(鹿児島在住)

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